アナログに感謝を込めて

ミズタマソウ (花期終了後の種子・六甲山にて)
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うだるような残暑が続いてますが皆さま如何お過ごしでしょうか。
昨日,西日本を中心に酷暑が続き,全国で200人を越える人が熱中症と見られる症状で病院搬送されたとか。
こんな暑い日が続くと,ついつい山の涼気を思い出してしまいます。


さて,そんな昨日のこと,ハイク仲間のマシローさんから会社に封書が届きました。
こんな感じ
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拝読しますと,お盆前の8月8日に遠征した芦生の森で,ガイド役を買って出てくれましたUさんからマシローさんへ山行レポートが届いたとのこと。 早速,そのレポートをカラーコピーで転送しておきますとの内容でした。

ハイクの基点となった佐々里峠Pで,パッキングやらストレッチやらを思い思いにするなか,UさんがA6(もうちょっと小さかったかな)サイズの野帳(フォールドノート)になにやらメモをされているのを見て,「ああ,山男だ」と感じていたわけです。 その後,先導するUさんはビューポイントで立ち止まり,私達後続をデジカメでパチリと撮ってくれていたりしたわけですが,その写真データとともに,ルート順,ポイント時刻のスタンプに簡潔なメモ。 いわゆる写真付きの山行記録という内容のものでした。

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恐らく,Uさんにしてみれば身についた習慣なので,何の苦労もなく記録を取られ,そして同行した初対面も私達にまで気遣いした内容。
これには大いに感激し,そして参りました。
写真こそデジタルなのですが,文章は全て手書き。 筆跡から察するに万年筆をご愛用されている様子。
普段,当ブログでもおちゃらけ脱線ゲーム的記事も多く,オトナのレポートを見た後はちょっと考え込んでしまいました。
嗚呼,無頼の日々よ・・・

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この性格が今さら急激にカイゼンされるとも思えず,時にはお馬鹿を晒しながら私なりの山行レポは続けて行こうと思います。
兎にも角にも,山には入る前には「計画」,無理をせずエスケープルートも考慮して行動し,その「記録」を残す。
自分自身の備忘のため,そして,より良い参考になるよう何らかの手段で公開する。
先人の先輩山ヤが昔からやってきていたことをちゃんとやろうと思わせるお手紙(レポート)でした。
Uさん,マシローさん,改めてありがとうございます。 またお誘い,同行願えれば幸甚ですm(_ _)m

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最後になってしまいますが,昼食の後の片付けで,私はご飯を炊いた鍋に川水を汲み,こそぎ落とした飯を森に還しました。 ほんの僅かな量ではありますが,当地の自然環境に与えるインパクトを考えれば,その僅かな量も,50歩100歩ではないかと,その後も思い出されて反省しています。 といいますのも,Uさんは自ら提供された豚汁の残り(こちらも美味しくて,ほんの僅かしか残らなかった)をしっかりとビニール袋に回収され,ザックに戻すところを見てしまいましたから。 あとの祭ってやつですね。
妙なカミングアウトになってしまいました。
by eohiuchinada | 2010-08-20 11:19 | ハイキング