標高差1000㍍の壁

10月12日で出戻りハイカーは6年目に突入しました(^^)EOです、こんにちは。
昼休み、お気に入りのサイトをぐるぐる巡っていたら、マシロー生活blogで面白い動画が公開されていた。
今年もいち早く「六甲全山縦走大会(以下、六甲全従と略す)」にエントリーされたマシローさん。
大会へ向けての意気込みも含め、この手のセンスが全くない私からしてみれば尊敬というほかない(^^)

六甲全山縦走大会CM




単独で、あるときは教頭先生と連れだって「ゆるーいハイク」を実践してきたワタクシであるが、密かに標高差1000㍍の壁というものを感じている。 もちろん垂直壁の高低差とかではなく、単純にハイクの高度基点と到達点の高低差です。
山では当たり前の話だが凸凹があり、平地を歩くように歩行距離が負荷とはならない。
ガイドブックでコース距離などが示されているが、コースの長さよりも経験的に標高差の大きい方がキツいのだ。
標高差700㍍以内ならまあ楽勝、700㍍を越えると未経験者には厳しくなる目には見えない境界線があるようだ。


具体的に六甲山の人気コースでいうと、芦屋川駅(約50m)→ロックガーデン・風吹岩(437m)→雨が峠(697m)→六甲山(931m)→有馬温泉(約380m)の12kmコース。 ☆( )内は標高mを示す。
芦屋川駅を起点に六甲山最高峰までの単純高低差は約900㍍だが、実際のコースは上りっぱなし~下りっぱなしではなく、数十㍍のアップダウンがあり恐らく1000㍍を少し越えていると思われる。

ここに我が教頭先生の名言を披露しよう。
私は山歩きをしたいの。 山登りはしたくない」 である。
山行のスタイルのひとつに「縦走」というピークをつなげて尾根・稜線を歩く登山形式がある。
尾根にもアップダウンはあるし、そもそも麓を出発して尾根に登るまでの高低差が1000㍍もあると歩行距離に関係なく油断は禁物であり、日帰りハイクでも気合いを入れておかなければならない。
いきおい、教頭先生参加のハイクはロープウエイやケーブルカーを惜しみなく使い、標高差1000㍍以下に収めるルート選びが重要課題となり今後も出戻りハイカーが続けられるかどうかの生命線でもあったりする。


日本一の山が富士山ということは子供でも知っていて、標高は3776m。
ツアーで登られる富士山の登山口は5合目の標高約2300mからのスタートで標高差は約1400㍍強、全長14km。
真の富士山登山口は、北口本宮浅間神社の標高860mからスタートで標高差は2916㍍、全長21km。
世界最高峰のエベレストにしても、BC(ベースキャンプ)が置かれるロンブク5300mから絶頂の8843mまで標高差3543㍍、コース全長は複雑なので不明であるものの意外と標高差は小さかったりする。

さあここで本題に戻るが、なんと六甲全従は総標高差が3000㍍と言われている。
早朝に須磨浦公園を出発してその日のうちに56km先の宝塚駅まで歩くというもの。
1975年から続いている大会は、ヨーイドンという一斉スタートの競争ではなく、「自らの責任のもと、体力と精神力を鍛え、目的を達成する喜び、そして神戸のまちと自然、人のふれあいをはかる、歩くスポーツの祭典」という主旨だが登り一本調子の富士山1合目完登とほぼ同じ高低差で距離は2倍というから、まさに体力と精神力の闘いであることに違いはなかろう。

先週末に第17回大会を終えた「全日本山岳耐久レース(通称:ハセツネカップ)」は24hr制限付きのタイムレースで、全長71.5km・累計標高差4832㍍を文字通り競う、国内最高峰のサバイバルレース。
今大会は晴天に恵まれエントリー数2256名、出走2070名、完走1727名、完走率88.4%。
優勝者の後藤 豊さんのタイムは驚異の7:31:48というから軟弱ハイカーのEOにはとても想像が付かない世界だ。

先日ニュースで小学生学童の体力・運動能力ポイントが上昇したとニュースになっていた。
過去最高だったのが1985年というから昭和60年。 これから12歳引くと、昭和48年生まれのアラフォー世代だ。
実際、政府調査では40歳台以降の体力・運動能力も緩やかに上昇しているというから、世の健康志向は間違いないと言えるだろう。 しかし、六甲全山縦走大会が34年目というからなにやら符合を感じなくもないEOでした。
あ、因みに第17回ハセツネカップの女性優勝者は総合73位の星野 緑さん、フィニッシュタイム10:10:22デス。


【業務連絡】
明日は早朝から岡山へ日帰り出張
明後日は東京へ日帰り出張に行ってきます(^_^)v
by eohiuchinada | 2009-10-14 18:46 | テクニカル