カセット・フー・BOー

先日来より「ガスストーブの寒さ対策」と称して,くだらない実験をやってます。
今朝は関西も冷え込みの厳しい朝となり,2日前から冷凍室に放り込んでおいたOD缶で実験。

さすがに朝っぱらからベランダで轟々と燃焼実験するのは気が引けるチキンなEO。
今回は,台所のガスレンジ上で冷凍ボンベVSフリーライトチャージャーの燃焼です。
どうやらオタクにつける薬はないようです(笑)
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せっかく凍らせたOD缶,手の接触で暖まらないようチョコチョコと前日から冷凍庫に同伴させた温度計を装着。
着火前のOD缶表面温度:-2℃
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今回は最初からFLCは装着済み
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10分経過のOD缶表面温度:6.5℃(開始時から+8.5℃)
室内での燃焼なので,室温18℃の影響も加味しユルイ実験になってしまったようだ。
でも,FLC装着側と,非装着側では表面の手触り温度はぜんぜん違っていて,FLCの効果は歴然。
最終的に8℃まで上昇を確認して実験を終えました。

参考までにFLC装着・非装着のリャンメン画像~
非装着側は霜が溶けて結露,ここでも気化熱奪われてます! 雪山なら!? 凍るな(@_@)間違いない
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閑話休題

アウトドア用ガスストーブやランタンで有名なPRIMUSを扱う岩谷産業。
家庭向け製品も数多くラインナップしてまして,この中で一時期アウトドア界で盛り上がった「カセットコンロ」がある。

カセット・フー・BOー
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何故に「フー・BOー」などというカタカナ・ローマ字ミックスなのかは判らないが,「風防」をもじった命名らしい。
カセットコンロでは当時最大出力4.1kw(3500kcal)を誇り,本体をぐるりと取り巻く風防の効果により「アウトドアでも使えます!」が売り文句だった。
EO的には,こんな背の低い風防が効果あるんかよ!? と白い目で見たわけだけど,なにげにもう一つ隠れたギミック,「ヒートパネル」という装置が盛り込まれている。

あいにくメーカーサイトに参考となるような画像がなかったので,あっちこっちググると出ました!
イワタニ カセットフー マーベラス
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フー・BOーの続け! と柳の下へ二匹目のドジョウを捕りにいったか!?
カセットコンロにトップカバーや手提げハンドルを付けて,屋外への持ち出しをさらに便利にした商品。
値段にもビックリだが,さぞかしマーベラスな重量なんだろうな(笑)
こちらに「ヒートパネル」が継承されているようで,画像があったので拾い出した(Amazon.jp)
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火口周辺からの熱をアルミ板で回収し,カセットボンベの腹部を温める式だ。
そう,スルドイ読者ならお気づきの通り,EPIのFLCと考え方は全く同じってこと。
とはいいながら,カセットコンロは屋外のみならず,四季を通じて屋内でも使用されるだろう。
異常過熱による事故を防止したいメーカー設計者としては,ヒートパネル熱回収の塩梅は微妙に違うだろうと思う。

まあ,ワタシは間違ってもコイツをバックパックに入れて担ぐようなことはしないけど,気になるアイテムではある。
何れにしてもOD缶の寒さ対策,実際の雪山で実力検証しないと意味がないですね・・・
年明け恒例,「高見山霧氷ツアー」にでも持ち出してみます(^_^)b
by eohiuchinada | 2009-12-18 12:25 | 道具